南の島 [撮影行]
水平線に映る半島に今回の探鳥拠点となる自然公園があります
コロナ過での色々な制約があり、頓挫していた南の島に行く計画。やっと実行できました。
先の土日に有給二日を加えた計四日間ですが、そこは初上陸地ゆえに沢山の出会いがありま
した。画像としては、なかなか納得のいく絵はないものの、取り敢えずアップしようと思っ
てます。
あやまる岬にて
初日。空港到着後、早速レンタカーに乗って近くのポイントに移動して探鳥開始です。
磯では、イソヒヨドリ、ウミウ、ミサゴ、チュウサギ、カワセミ、ハクセキレイ、ホオジ
ロハクセキレイ、セイタカシギ、オバシギ、タカブシギ、ウズラシギ、コチドリ、メダイチ
ドリ、リュウキュウツバメ。翌日、アボセット4個体が羽を休めていたそうです。残念なが
ら、今年の渡りは2月から始まっていて、殆どの鳥が通り過ぎてしまっただとか。ムネアカ
タヒバリにはタッチの差で出会う事は叶いませんでした。カワセミって潮だまりでもハンテ
ィングするんですね。何時も川でしか見てないので違和感がありました。
直ぐ脇の林では、リュウキュウメジロ、アマミシジュウカラ、リュウキュウヒヨドリ、リ
ュウキュウキジバトが。ただ、蝶の姿が全く見れませんでした。この日は、強い寒気が入り
込んでいて、冷たい北西の風が吹き抜けてたので、止む無しといったところでしょう。
二日目。4時半にホテルを出て自然公園には5時過ぎに到着。リュウキュウコノハズクの鳴
き声を聞きながら、夜明けを待ってみました。明るくなり始めた5時半頃、アカヒゲがあちら
こちらで鳴き始め、その後、小鳥達の大合唱が森中に響き渡ることに。こんなに鳥影の濃さ
を感じたのは久々でした。
この森では、アカヒゲ、オオトラツグミ、オーストンオオアカゲラ、ルリカケス、ズアカ
アオバト、カラスバト、リュウキュウサンショウクイ、アマミコゲラ、アマミヤマガラ、ア
マミシジュウカラ、リュウキュウメジロ、リュウキュウキジバト、シロハラが見れました。
展望台からの眺め
早朝の冷え込みが嘘のように気温も急上昇。強い日差しの中、展望台にあがって風景を眺
めていると、モンキアゲハ、オキナワカラスアゲハ、アオスジアゲハ、ツマベニチョウが次
々に目の前を飛んで行き、気付けば樹上にフタオチョウの姿を確認。しかし、蝶は全く止ま
ってくれず、見ただけに終わりました。
その後、移動時にイシガケチョウ、アカボシゴマダラ、リュウキュウミスジ、アマミウラ
ナミシジミ?と思われる個体も見れました。田んぼでは、チュウサギ、セイタカシギ、ノビ
タキ、セッカを、蝶では、タテハモドキに出会えました。
マングローブ展望台より
ナイトツアーにて
夕刻、ナイトツアーに参戦。アマミノクロウサギ、ケナガネズミ、アマミトゲネズミ、ク
マネズミ(外来種で増えてるそうです)、アマミヤマシギ、リュウキュウコノハズク、ズアカ
アオバトを観察。しかし、予想以上に冷え込みがきつくフリースが欲しいところでした。ホ
テルに戻ると22時過ぎ、流石に疲れたものの何とも充実した一日でした。
今日も晴れ
三日目。ホテルを5時半に出発し、昨日と同じ自然公園内を散策。その後、島の南部に移
動しました。
途中で出くわしたケンムン像
湯湾岳公園。ここも鳥影が濃いだとか。
マテリヤの滝
観光ポイントを巡りながら湿地を散策。シギが二羽いたのですが飛ばれてしまって詳細は
分かりません。久々にシマアジに出会えたものの、他は留鳥ばかりでした。
野鳥以外では、アオモンイトトンボの他、ベニトンボのメスが沢山いたぐらいで、他のト
ンボの姿がが全く見当たりません。蝶に関しては、モンキチョウの他、ヤマトシジミがいた
くらいで寂しい限りでした。
最終日。再び自然公園に出向き、アカヒゲとオオトラツグミの見納めに。その後、今度は
北部に車を走らせ、蝶のポイントを訪問。出会たのは、アカボシゴマダラ、モンキアゲハ、
イシガケチョウ、ルリタテハ、ツマグロヒョウモン、アサギマダラ、ミナミキチョウ、リュ
ウキュウミスジのみ。シロチョウ科がもっとヒラヒラ舞っているのかと期待していたのです
が残念です。
早目に帰り支度を整えて、鶏飯を食べに行った後にレンタカーを返却。その際に地元の方
に伺ってみると、昨今、蝶の姿が激減してる様でした。こんなに自然豊かに見える場所でさ
え、環境が変わりつつあるのは間違いなさそうです。
もう少しノンビリして風景写真も撮りたかったですね。また行けるのかどうかは分かりま
せんが。ただ、次行くとするならもっと南の島ですかねぇ。ただ、スギは少なく、ヒノキは
分布しない地にて、花粉症の当方においては至極快適でした。
それにしても、暗部でのZ9、弱いですわ... Rumorに上がってきた200-600mmとの組
み合わせはどうなんでしょう。気になってきました。因みに、今回持ち込んだ機材ですが、
ボディーはZ9とD500、レンズは800mm、150-600mm Sports、18-300mm Macro。
殆どZ9と150-600mm Sportsの組み合わせです。やはり、磯以外だと800mmは不要でし
た。